堀池雅夫 墨の魅力展 <ワークショップ 墨彩画 要予約>

おかや木芸併設ギャラリーにて

会期中作家在廊

1月27日(土)〜31日(水)最終日は午後4時まで

墨の歴史と堀池雅夫氏

墨は2200年ほど前の中国が起源と考えられています。
日本には飛鳥時代、610年に伝わったと言われています。
固形墨の原料は煤(すす)、膠(にかわ)、香料の三つだけで、基本的な原料、製法は奈良時代からなにも変わっていません。
煤には大きく分けて2種類あり、赤松の木をもやして採取する煤から製造した固定墨を松煙墨(しょうえんぼく)といい、菜種油などの油を燃やして採取する煤から製造するのが油煙墨(ゆえんぼく)といいます。
 固形墨の歴史で最初に登場するのが赤松を原料とする松煙墨で、今日まで連綿として作り続けられてきました。しかし、今その煤を作ることが出来るのは、堀池雅夫氏だけとなり、国産の松煙墨はまさに途絶える危機に瀕しています。
 堀池氏は奈良の固形墨のメーカーに煤を提供するだけではなく、ご自分の工房で日本で唯一松煙墨を原料の松煙から一貫製造されています。
加えて顔料の入った彩煙墨も製造され、それらの墨の良さが表現できる墨彩画の制作、さらに教室も主宰されています。
 おかや木芸との出会いは日本橋高島屋での「日本の伝統展」。
ともに出展者として意気投合し、出雲のおかやギャラリーに是非きていただきたいとお願いした次第です。
この機会に松煙墨と彩煙墨の魅力に触れていただきたいと存じます。