ゾランヴァリ ギャッベ展

おかや木芸実店舗併設ギャラリーにて

9月8日(金)〜18日(月・祝)※9月14日(木)は定休日です。

正倉院宝物の中には「花氈」と呼ばれるウールのフェルト絨毯三十数枚が含まれ、日本に最初に伝えられた絨毯だと考えられています。
イラン(ペルシア)と日本のつながりは1200年あまりにも遡ることができます。
651年ササン朝ペルシアの滅亡により、最後の皇帝の王子とその子が唐に亡命し、それにともなって数十万のペルシャ人が長安に流入しました。
ときに日本から来た遣唐使と出会い、数々のペルシアの文物が日本に伝えられました。
胡椒、胡麻、胡桃、胡瓜など胡のつくものはペルシャからもたらされたものです。
絨毯発祥の地イランでなお連綿と続く手織りの絨毯ですが、中でも洗練されたデザインと品質管理によって現代生活に溶け込み、世界中に愛用者を持っているのが、「ゾランヴァリギャッベ」です。草木染めにこだわり、一点一点異なる意匠のゾランヴァリギャッベは、手しごとの極みであり、無名の織り手が生み出すアートであると言えます。
是非、日々の暮らしをアートで彩り、お楽しみいただければと存じます。